Ⅰ 軽井沢エリアの立地とリゾート環境
軽井沢エリアの立地特性ガイド
★軽井沢エリアの地形環境と立地特性
【 1. 長野県・軽井沢地区の立地環境 】
全国有数のリゾート地として知られる軽井沢は、長野県佐久地方にある地名で、一般的に同県北佐久郡軽井沢町を指します。その旧軽井沢地区や軽井沢町全体を総称しています。
◇軽井沢町の地勢
長野県の東端、群馬県との県境に位置する軽井沢町は、浅間山 (標高2,568m) の南東斜面、標高900m~1,000m地点に広がる高原の町です。
町のシンボル的存在である浅間山 (日本百名山の一つ) は、日本を代表する三重式成層活火山で、昭和40年代までは毎年のように噴火活動を繰り返してきました。
その結果、「鬼押出し」 (噴火により流れ出た溶岩流が固まってできた珍しい地形/ 群馬県側の北麓エリア) などの奇勝を生み出してきました。
ただし、今でこそ美形を映し出す浅間山ですが、その噴火の歴史をたどると、長野県軽井沢町をはじめ、山の北側に広がる群馬県長野原町や嬬恋村に暮らす人々の生活を脅かす存在として恐れられた記録も色濃く塗り込められています。
その浅間山の東から南にかけては、鼻曲山、留夫山、矢ヶ崎山、八風山などの1,000m級の山々が連なり、これらの山間を碓氷峠や入山峠、和美峠などが結んでいます。軽井沢町の西域はなだらかな傾斜が続き、佐久平へと結ばれるという地形が軽井沢町の特徴になっています。
浅間火山は、日本列島の中央部、群馬県と長野県にまたがりそびえる山で、東日本火山帯の火山フロントの屈折部に位置しており、日本の代表的な安山岩質の活火山のひとつです。その浅間山は、現在もなお「常時観測火山」として、噴火監視の測定が行われています。
【▲写真左】2004年11月24日長野県消防防災ヘリで北東方向から見た浅間山の火口[撮影:東京大学地震研究所]、【▲写真中央】浅間山の南西上空からの釜山火口全貌 (火口の直径:長径東西500m、短径南北440m)、 【▲写真右】火口の縁から見た内部。中央の水色に見える個所が噴火孔 |
噴火によって噴き出された溶岩や軽石、火山灰などが積み重なってできた “成層火山” で、約10万年前から活動を始め、これまでに噴火と山体崩壊を繰り返し、現在の姿になった複雑な形成史を持ちます。
【▲写真左】浅間山が属する火山密集域と地震や噴火に関係する地殻プレートの関係図、【▲写真中央】噴火画像の出典:まえちゃんねっと「北軽井沢ネットワーク」、 【▲写真右】天明3年(1783年)の浅間山大噴火を描いた「夜分大焼之図」[出典:『日本の自然災害 500~1995年』日本専門図書出版刊より] |
浅間火山は、東西20㎞以上に延びる浅間・烏帽子 (えぼし) 火山群の一部を構成しており、この火山群は40万年以上活動を続けてきました。山頂部の釜山は現在も活動中で常時噴気しており、これまでに10回余りの大規模な噴火と中小規模噴火を繰り返してきました。〔出典:「浅間山北麓ジオパーク」公式ページより〕
【▲写真左】昭和33年のこの中規模噴火は気象庁軽井沢測候所追分分室裏 (火口南南東約7km) から撮影、【▲写真中央】この小規模噴火は昭和48年に同庁軽井沢測候所 (火口南南東約8km) から撮影、 【▲写真右】平成16年に同庁軽井沢測候所 (火口南南東約8km) から撮影 |
◇軽井沢町の気象
町の気候は、避暑地にふさわしく冷涼で、年間平均気温は10度前後。夏の軽井沢はよく霧が出ることでも知られています。これは関東からの気流の影響によるもので、年間平均120日も霧が発生します。年間降水量は1,000mm~1,500mm。冬は零下15度C前後にも気温が下がることも珍しくありません。
“年間で約100日は霧という軽井沢町の天候について”
軽井沢に観光すると、 “霧が掛かった日に巡り合った” という方もかなりいることでしょう。それもそのはず、軽井沢町ではなんと1年のうち約1/3は霧の日 (120日に達することも) という特殊な気候が特徴。これは、長野県の東端で群馬県との県境にある軽井沢が、東の碓氷峠から坂を登った台地だということに関係しています。下で発生した上昇気流は、碓井峠に沿って駆け上り、急激な気圧の低下による断熱膨張で冷やされます。そして霧が軽井沢町に発生する…という仕組みであり、山で霧が発生するパターンと同じです。
▼軽井沢町の “霧模様” 3態 | ||
この碓氷峠は、東京方面から車で登ったことのある方ならご存知でしょうが、とにかく急な坂の連続……!軽井沢の標高が約1,000m。峠の下にある「横川駅」の標高を見てみると約380mであり、約600m以上の標高差があります。いかに急激かが分かります。
ちなみに町の観光の中心地であるアウトレットや旧軽井沢銀座 (軽井沢駅の北側) あたりは、町の東側に位置するため霧の影響を特に受けます(→写真2は旧軽井沢銀座通り奥地の山道)。ただし、町の西へ行けば行くほど徐々に薄くなり、軽井沢町大字追分あたりからはほとんどなくなってきます。
◇軽井沢へのアクセス
軽井沢へ行くには、「上信越自動車道」や「北陸新幹線」などの整備とともに、首都圏としてのアクセスがより身近になっています。そのため、軽井沢に定住する方々だけでなく、週末の静養先として軽井沢にある別荘を利用する方々も増えています。
◎軽井沢駅の鉄道アクセス
駅名 | 路線 | 所要時間 |
軽井沢 | しなの鉄道しなの鉄道線、北陸新幹線 | 新幹線:東京~軽井沢間所要時間=73分~78分 (新幹線「あさま」長野行きの場合) |
中軽井沢 | しなの鉄道しなの鉄道線 | 軽井沢駅から約5分 |
信濃追分(しなのおいわけ) | しなの鉄道しなの鉄道線 | 中軽井沢駅から約5分 |
◎車での道路アクセス
★東京からの最速ルート:関越自動車道と上信越自動車道経由=所要2時間18分 (距離172km)
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【 2. 群馬県北軽井沢地区・浅間高原地帯の立地環境 】
“リゾート地軽井沢エリア” をさらに広いエリアで捉えると、「北軽井沢地区」として位置づけられるのが、群馬県吾妻郡 (あがつまぐん) 長野原町や同郡・嬬恋村 (つまごいむら)、同郡草津町です。
群馬県南西部の浅間高原地帯に立地するこの北軽井沢地区は、浅間山麓の北側一帯に位置しています。
この辺りは大正時代まで「地蔵川」という地名でした。古くから “別荘地・高原リゾート地” として全国的に知られ、数々の著名人が別荘を持つことでも知られています。
法政大学の教授や関係者らによる別荘村ができた頃、別荘に来る人たちが北軽井沢と通称で呼ぶようになりました。その後、その呼び方が定着したので、昭和61 (1985) 年に長野原町が南部地域を「北軽井沢地区」として正式に位置づけました。
大正時代には、草軽電鉄 (草津~軽井沢間) が開通。昭和初期頃から避暑地、別荘地としてにぎわい、岩波書店創業者の岩波茂雄氏や劇作家の岸田国士氏ら、たくさんの文化人が別荘を建てました。
そして現在は「きたかる」の呼び名でリゾート地として親しまれています。
南側の長野県・軽井沢町エリアと、北側の群馬県・長野原町や嬬恋村を隔てる両県の県境には、浅間山が聳えます。
日本の百名山の一つに数えられるその男性的な雄姿は、リゾート地としての軽井沢エリア全体 (南麓の軽井沢町と北麓の長野原町・嬬恋村一帯) を象徴する存在ともなっています。
◇長野原町の地勢特色
“西側から南に至る火山群に四方を囲まれた広大な高原地形”
群馬県吾妻郡長野原町は、群馬県の西部に位置し、東は東吾妻町、高崎市、西は嬬恋村、北は草津町、中之条町、南は長野県軽井沢町に接しています (上掲の北軽井沢のエリアマップ参照)。
町の北部を東西に吾妻川が流れ、平行してJR吾妻線と国道144号 (長野原町・羽尾交差点から長野県上田市に至る一般国道)、同145号(長野原町を起点に沼田市に至る一般国道)が走っています。また、南部の浅間高原地帯から北に向かって熊川が流れ、与喜屋地区で吾妻川に合流しています。
長野原町は、浅間山をはじめとして、地質の時代区分では第四紀と呼ばれる最も新しい時代に噴出した火山を中心に四方を囲まれています。それぞれの火山は裾野を広げ、それらが広大な高原地形を形成しています。浅間山麓の広大な高原を地元では「六里ヶ原」(ろくりがはら) と呼んでいます。
山体の急斜面は噴出した岩塊や溶岩流などで構成され、緩い傾斜で広がる裾野は火砕流や土石なだれの堆積物などにより構成されています。西隣の烏帽子火山群、北西の四阿山 (あずまやさん)、北方の草津白根山・本白根山などの裾野もあわせ一大高原地形を形づくり、各火山の噴火活動の歴史を物語っています。
◇長野原町の自然環境
町域は、東西12km、南北18km、総面積は133.85㎢で、町土の80%近くが山林原野等です。南北に細長い地形と高低差が約1,000mもあることから多彩な自然があふれています。町の南部の北軽井沢地区 (長野県境付近) の一部地域は上信越高原国立公園に含まれています。
◇長野原町の気象
町の北部は、吾妻川に沿って集落が立ち並ぶ標高510m~830mの山岳傾斜地帯で、山が近くまで迫り、平らな土地はあまり多くありません。南部は、浅間山の北麓に広がる標高850m~1,350mの浅間高原地帯で、平均気温は8月が20度くらい、2月はマイナス6度くらいで、最低気温はマイナス20度まで下がることもあります。
◇長野原町への交通アクセス
長野原町は、3つの国道の基点が結節する交通の要衝のまちです。
それとともに、現在は「上信自動車道」** (吾妻軸:国道145号・353号バイパス=渋川伊香保ICから草津までの所要時間が、それまでの約90分から最短60分までに30分短縮される) の建設が進められており、完成するとさらにアクセスが便利になると見込まれています。
この道路は、「上信越自動車道」(東京から関越自動車道と上信越自動車道・軽井沢経由で3時間42分=217km)、「関越自動車道」 (東京から3時間8分=182km) と連携し、吾妻地域の活性化支援に大きく寄与する道路として位置づけられています。
◇嬬恋村の地勢特色
“浅間山北麓の一大高原地帯でリゾート環境にも恵まれる”
群馬県吾妻郡嬬恋村は県の西北部に位置し、東は長野原町・草津町に、西・南・北の三方は長野県に接しています (上掲の「北軽井沢のエリアマップ (群馬県側)」を参照)。村の東部を除く外周には、浅間山・湯ノ丸山・吾妻山(四阿山=あずまやさん)・白根山などの標高2,000m級の山々が連なり、日本の大分水嶺をなしています。
村の中央部を西から東に吾妻川 (あがつまがわ:利根川の支流) が流れ、集落の大部分はこの流域に散在しています。地質は火山灰土の腐食土壌が多く、高原野菜の適地となっています (高原キャベツは出荷量全国一を誇ります)。
◇嬬恋村の気象
嬬恋村は高原地帯だけに、その気候は夏でも涼しく年間の平均気温は8℃前後。1日の温度差が大きいのが特徴です。特に気温・湿度は避暑に最適であり、軽井沢にまさる避暑地で、最近では浅間高原一帯が一大別荘地としても脚光を浴びています。
“日本一の出荷量を誇るキャベツ産地”
出荷量日本一で嬬恋村の名産として有名な「嬬恋高原キャベツ」は、この地の気候風土がもたらしてくれた “恩恵” とも言えます。嬬恋村内では、キャベツのことを、玉菜 (たまな) と呼んでいます。植え付けは「玉菜植え」、収穫は「玉菜切り」、「キャベツ」というより愛嬌のある名前。標高800m~1,400mの高冷地で育てられた自然たっぷりの高原野菜です。
嬬恋村のキャベツは、主に夏から秋にかけて出荷されています。その時期、嬬恋村産のキャベツの売上は全国の総出荷量の半分を占め、名実ともに「日本一のキャベツ産地」です。このキャベツは、高温や干ばつに弱く、成育の適温は15℃~20℃と言われています。嬬恋の平均気温は6月から9月がちょうどこの範囲にあります。また、夏の降水量が多く昼夜間の温度差が大きいため、とてもおいしいキャベツができます。
◇嬬恋村へのアクセス
[鉄道・路線バス]
▽JR上野駅より上越線、吾妻線新特急草津号で約2時間40分、万座・鹿沢口駅下車。
▽JR東京駅より北陸新幹線で約1時間、軽井沢駅下車。軽井沢駅より草軽交通路線バスで約1時間、万座・鹿沢口駅で下車。
[車]
◎東京方面から:
▽関越自動車道、「渋川・伊香保I.C」から国道353号-国道145号-国道144号で嬬恋村へ。
▽上信越自動車道、「碓井・軽井沢I.C」から国道146号の浅間白根火山ルートで嬬恋村へ。
▽上信越自動車道、「東部湯の丸I.C」より浅間サンラインから県道東部嬬恋線で湯の丸高原を越えて嬬恋村へ。
◎大阪・名古屋方面から:
▽中央自動車道-長野自動車道-上信越自動車道、「上田・菅平I.C」を降り国道144号で鳥居峠を越えて嬬恋村へ。
▽中央自動車道-長野自動車道-上信越自動車道、「中野I.C」を降り志賀草津高原ルートから万座温泉、嬬恋村へ。
◇草津町の立地特性
さらにリゾート地としてのエリアを広げると、群馬県側の吾妻郡長野原町の北・同郡嬬恋村の東側で接する同郡草津町があります。”日本有数の温泉街” 草津では、温泉街の中心地にある大迫力の湯畑、開放的な公衆浴場「西の河原 (さいのかわら) 露天風呂」など、数々の温泉をじっくりと心ゆくまで楽しめるのが特色です。
草津はまた、温泉だけでなく、文化とスポーツの国際リゾート地としても知られるエリアです。このページでは、草津も含めて広く北軽井沢地域ととらえ、浅間山南麓の軽井沢町エリアとともにリゾート地としての “軽井沢エリア” をより広い範囲で扱っています。
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軽井沢エリアのリゾート環境ガイド
★リゾート地としての魅力と特性1~長野県軽井沢町と周辺エリア
歴史ある観光地であり、成熟した別荘地として高い人気
1,000mの高原地の清涼感に包まれ、町と自然の両方を楽しめる贅沢!
長野県軽井沢町を中心とする “軽井沢エリア” は、歴史ある観光地であり、成熟した別荘地でもあります。
今でこそ “避暑地・観光の町” として知られる軽井沢ですが、避暑地としてのスタートは1886年 (明治19年) まで遡ります。
当時、カナダ人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー (A.C.ショー) 氏がこの地を訪れた折り、その美しい清澄な自然と気候に感嘆。家族や友人たちにそのすばらしさを推奨し、その夏この地へ避暑に訪れたことが最初と言われています。
軽井沢の町は標高1,000mの高原地。特有の清々しい空気感に包まれながら、町なかのウォーキング、名所・旧跡の散策、豊かな自然に包まれながらのスポーツやレジャーなど、楽しみどころが満載です。
旧軽井沢地区と周辺エリアのリゾート環境
町の中心部・旧軽井沢地区 (通称・旧軽エリア) では、 “古さと新しさ・静けさと賑やかさ” などが折り合いよく混在。軽井沢独自の様々な町の表情を見て楽しむことができます。
今ではおしゃれな店が建ち並ぶ「旧軽井沢銀座」。国の重要文化財に指定された「旧三笠ホテル」。軽井沢で別荘文化を切り開いた宣教師A.C.ショーの胸像と記念碑が建つ「軽井沢ショー記念礼拝堂」と「ショーハウス記念館」などを巡る散策コースをはじめ、旧軽エリアではいくつもの散策ルートを楽しめます。
中軽井沢・南軽井沢・新軽井沢地区のリゾート環境
旧軽エリア以外にも、楽しみどころが豊富です。たとえば中軽井沢駅 (しなの鉄道線) の南方にある「軽井沢タリアセン」。
この施設は、軽井沢町の南に位置する「塩沢湖」を中心として、美術館や遊戯施設、レストラン、ショップなどが集まった総合的リゾートランドであり、家族で楽しむことができるレジャースポットとして人気があります。施設敷地内にある「軽井沢高原文庫」では、この地にゆかりのある作家・詩人の資料を見ることもできます。
軽井沢には美術館も多く、「雲場池」に映し出された季節を眺めながらの美術館巡りは特におすすめです。そのほか、脇田美術館 (新軽井沢地区)、塩沢湖畔の「軽井沢絵本の森美術館」「ペイネ美術館」「深沢紅子野の花美術館」や、南軽井沢の「ルヴァン美術館」、中軽井沢駅の北にある「田崎美術館」や「セゾン現代美術館」など、多彩な美術館・博物館があります。
また、自然を中心に楽しみたい向きには、「白糸の滝」「千ケ滝(せんがたき)」、頂上部が真っ平らの形状をなす「離山」 (別名:テーブルマウンテン/標高1,255.9m)、「碓氷峠見晴台」など、観賞スポットも町のすぐ近くに点在。ウォーキングで自然の美しさを満喫するもよし、ハイキングを兼ねて自然とたっぷり触れ合うのもよし。最適なコースを選ぶ楽しさも満載です。
そして、名所・旧跡の散策コースだけでなく、軽井沢各所に点在する温泉どころを楽しめるのも魅力!さらには、最新のアウトレットモールなど、ショッピング・レジャーなどの楽しみどころも満載。冬場のスキー場、冬季以外にいつでも楽しめるゴルフ場など、アクティビティを楽しみたい人の施設も充実しています。
町なかと周辺地の豊かな自然とが一体となって溶け合い、住む人・訪れる人のどちらもリゾート地としての魅力を十分に満喫できるのが軽井沢の魅力です。
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★リゾート地としての魅力と特性2~北軽井沢地区と浅間山北麓エリア
浅間山北麓の六里ヶ原に代表される広大な~北軽井沢地区・浅間高原地帯
上信越高原国立公園の豊かな自然と温泉を満喫できる一大リゾート地~浅間山北麓エリア
長野原町のリゾート環境
◇自然環境・景観
浅間高原地帯と吾妻川流域に代表されるエリア特色
森と水につつまれた豊かな自然環境・景観を誇る
長野原町は、西部に浅間山北麓に広がる標高900m~1,300mの広大な浅間高原地帯を有する緑輝く高原のまち。中部及び東部には吾妻川が東西方向に流れ、その渓谷の上を走る吾妻線からの眺めは格別!うるおい豊かな水辺空間にも恵まれた森と水につつまれた優れた自然環境・景観を誇ります。
こうした自然環境の豊かさは、長野原町民の満足度が高い項目の1つとしてあげられており、町民のかけがえのない財産であり、長野原町ならではの貴重な地域資源にもなっています。
◇リゾート特性
全国有数の別荘地・高原リゾート地「北軽井沢」をはじめ、
魅力ある資源を有する観光・リゾートのまち
自然環境・景観を誇る北軽井沢地区 (群馬県吾妻郡長野原町南西部と嬬恋村にかけた長野県境一帯) は、浅間高原地帯と吾妻川 (あがつまがわ) 流域に代表される “深い森と豊かな水の流れ” が最大の特色。北軽井沢 (長野県境付近) の一部地域は「上信越高原国立公園」に含まれることでもわかる通り美しい自然環境を有しています。
その長野原町西部の浅間高原地帯は、古くから別荘地・高原リゾート地として全国的に知られるエリアでもあります。北軽井沢地区は数々の著名人が別荘を持つことでも知られ、同地区に残る旧草軽電鉄「北軽井沢駅舎」(国指定登録有形文化財=2006年登録)は長野原町の人気スポットの一つになっています。
また、八ッ場(やんば)ダムの建設に伴い新たに移転整備された「川原湯 (かわらゆ) 温泉」や、映画の舞台にもなった「浅間牧場」などのほか、ゴルフ場、キャンプ場、ハイキングコース、イベント等々、多彩で魅力ある観光・リゾート資源を有しています。訪れる観光客は、年間およそ120万人にのぼっています。
嬬恋村のリゾート環境
◇自然環境・景観
“草津、軽井沢、上田に囲まれた高原のリゾート地”
嬬恋村は、群馬県の北西部・吾妻 (あがつま) 郡の西端一帯に位置し、「上信越高原国立公園」の一角を占めるなど、美しい自然環境に恵まれています。
◇リゾート特性
“豊かなリゾート環境を有し、湯どころとしても人気”
嬬恋村全体が浅間山(村の南側)、四阿山 (あずまやさん:日本百名山=標高2,354m/村の西側)、御飯岳 (おめしだけ:標高2,160m/嬬恋村干俣=村の北西)、本白根山(もとしらねさん:標高2,171m/村の北側)などに囲まれた高原地帯であり、万座や鹿沢 (かざわ) など数多くの温泉地、ゴルフ場、スキー場、キャンプ場などのレジャー施設が点在するリゾート環境も有しています。
なかでも嬬恋村は、 “いやしの名湯” に恵まれた湯どころとしても知られています。
万座温泉 (以下同)、鹿沢 (かざわ)・新鹿沢 (しんかざわ)・嬬恋高原、嬬恋バラギ・奥嬬恋、つま恋・嬬恋・半出来、鬼押・奥軽井沢、平治・本白根など、日本有数の名湯から隠れた秘湯、一軒宿の秘湯や立ち寄り温泉など、さまざまな出で湯に恵まれた “有数の温泉エリア” でもあります。
草津町のリゾート環境
温泉と言えば、”日本三名泉” の一つ「草津温泉」も忘れるわけにはいかないでしょう。嬬恋村の東側・長野原町の北側で接する草津町は、温泉好きなら一度は訪れてみたい場所。軽井沢~草津間の草軽交通バス路線を利用すれば約1時間ちょっと。軽井沢から温泉目当てで草津を訪れる人も少なくありません。
今では草津は、浅間山北麓の長野原町・嬬恋村とともに、北軽井沢・浅間山北麓エリアの一角を占める “文化とスポーツの国際リゾート地” としても知られており、温泉好き以外の人からも人気があります。
トピック 「浅間山北麓ジオパーク」の認定と見どころ
長野原町は、嬬恋村との共同で、”浅間山をジオパークにしよう” という活動をしてきました。その結果、2016年9月に浅間山北麓は、正式に「日本ジオパーク」に認定され、『浅間山北麓ジオパーク』として誕生しました。この欄では、同ジオパーク誕生までの背景と推進テーマ、パーク内の見どころを紹介しましょう。
「浅間山北麓ジオパーク」の誕生に関連する事実としてまず挙げられるのは、“この地の暮らしにはいつも浅間山が関わり、人々を繋いできた” という点です。
浅間山の活発な火山活動に伴い、地域社会が噴火災害で壊滅的な打撃を受けた歴史をもっています。しかしその一方でこの地域の人々は、その後の地道な努力によって自然環境と共生できる生活エリアとしての再生を見事に果たしてきた、という歴史的・経済的にも注目される貴重な社会背景があります。
そのため、“浅間山とともに暮らしてきた人々の苦労や、現在の豊かな暮らしに至る一連のストーリーに焦点を当て、地域の未来を担う子どもたちや、この地域を訪れる来訪者に将来にわたり伝えていくこと” が浅間山北麓ジオパークの “最重要テーマ” となっています。
浅間山北麓ジオパークは、こうしたテーマに沿って、“多くの人に浅間山周辺地域の歴史や文化、おいしい食べものや水、美しい景色など、たくさんの『なぜ?』に出会い、見て、感じて楽しめるジオパーク” を目指しています。
中核施設や浅間山北麓一帯の自然との触れ合いを感じ取れる見どころが満載
火山活動が造った大地とその上で暮らす動植物。それらと共生し活用して暮らす地域住民の歴史と文化。現在でも過去の痕跡を観察し、体験することができる場所として、このジオパークは位置づけられています。
そのジオパークエリアに設置された「長野原町営浅間園」と「浅間火山博物館」(住所地:嬬恋村) は、ジオパークのビジターセンター (中核施設) として、浅間山北麓を訪れた多くの人たちにたくさんの楽しさや感動を味わってもらえるような施設を目指しています。
長野原町・嬬恋村の2つの自治体では、地域住民と連携しながら新たに認定された「日本ジオパーク」として、より一層の利用推進活動を行っています。
★「浅間山北麓ジオパーク」の位置とアクセス
◇位置:
「浅間山北麓ジオパーク」は、群馬県と長野県の県境に位置する浅間山の北麓 (群馬県) 側で、同県吾妻郡 (あがつまぐん) 嬬恋村の吾妻川 (あがつまがわ) 流域以南と東隣の長野原町の全域を含む、面積約280平方キロメートルのエリアを指します。
◇交通アクセス:
車では関越自動車道の渋川伊香保ICより約90分。または上信越自動車道の碓井・軽井沢ICより約70分です。
◇浅間山北麓ジオパークの公式ページ:
▽ページURL⇒ https://mtasama.com/
▽浅間山ジオパーク推進協議会事務局 (公式ページ運営)
▽住所:〒377-1524 群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原710-136
▽TEL & FAX:0279-82-5566
●用語:ジオパーク (Geopark)
美しい自然景観や学術的価値を持つ地層を用いて、その土地の成り立ちや地球の成り立ちを知り、それらと私たちの関わりを、楽しく学び、感じることができるエリア、”大地を学び感じる自然公園” です。 [※ジオとは、地球、大地、地形、地質を意味しています]
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タグ: 北軽井沢地区・浅間山北麓エリアの魅力と地域特性 長野原町のリゾート環境 嬬恋村のリゾート環境 草津町のリゾート環境 トピック:浅間山北麓ジオパーク
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リゾート地のロケーションと居住環境の特色
★軽井沢で人気のおすすめ別荘地
【旧軽井沢エリア】
旧軽井沢エリアは、軽井沢駅から徒歩圏内にあり、「旧軽井沢銀座」や「旧三笠ホテル」など見どころも多く、歴史ある別荘地として魅力的です。駅から徒歩圏内というアクセスの良さも別荘地として “売り” になっています。
この通称 “旧軽” エリアは、”別荘地・軽井沢” の発祥地とも言える歴史ある土地柄。軽井沢の顔として人気のある旧軽井沢銀座通り。その賑やかさとは対照的に、その奥地へ少し足を伸ばすと、歴史ある史跡や建築物、文学碑などに触れ合える静寂な文化的雰囲気が漂います。
たとえば、軽井沢で別荘文化を切り開いた宣教師A.C.ショーの胸像と記念碑が建つ「軽井沢ショー記念礼拝堂」と「ショーハウス記念館」をはじめ、緑深き林道沿いには室生犀星と正宗白鳥の詩碑などもあり、散策ルートとしても人気です。
現代的な町並みの賑やかさと、歴史の風情が漂う静寂な空気感の両方を身近に味わえる “旧軽エリア” は、高級別荘地としての顔も併せ持っています。
【南ヶ丘・南原エリア】
南ヶ丘・南原は旧軽井沢に次ぐブランド別荘地。白洲次郎がこよなく愛した名門「軽井沢ゴルフ倶楽部」の西側に広がる緑多い、今注目のエリアです。
傾斜地の多い旧軽井沢に比べ、南ヶ丘・南原地区はほぼ平坦地で、自然が多く残っているエリアのため、リゾート気分を満喫できます。別荘地を走る道の両脇には美しい並木道が続きます。
このエリアは舗装された道も多いため、雪が降ってもアクセスできなくなることもありません。1年を通して暮らせるため、定住地として選ぶ方もいます。立地面も国道とバイパスのちょうど間にあり、どちらにもすぐに出ることが可能な “アクセスの良さが売り”です。
周辺にはレストランやカフェなど、ハイセンスな店舗が連なり、お洒落な雰囲気を醸し出しており、訪れる人・そこに住む人のどちらにも人気のエリアです。
【中軽井沢エリア】
旧軽井沢に比べて、価格が手頃なエリアです。平坦地も多く、道路はきちんと整備されています。またショッピング施設が多く、利便性にも優れています。
たとえば、中軽井沢では南に位置する別荘地の場合…。全体が緩やかに傾斜し、手前に塩沢湖が広がる開放感たっぷりの景色が楽しめる別荘が点在します。浅間山の絶景まで望める展望ウッドデッキを持つ物件のケースは…。
そこから見える浅間山の姿は溜め息もの。目の前に遮るものは一切なし。頂上から裾野まで一気に見渡せる “特等席”!そして周辺には四季折々の山々が姿を見せ、大きなモミジが紅葉する秋には鮮やかなコントラストを楽しむことができる、といった風情豊かな別荘も中軽井沢にはあります。
【北軽井沢・浅間高原エリア】
浅間山北麓の別荘地帯は、群馬県の北西部に位置します。長野原町北軽井沢地区と嬬恋村鎌原地区とにまたがっています。以前は北軽井沢とよばれていましたが、別荘地の拡大により「浅間高原」と呼ばれるようになりました。
標高1,000mから1,500mくらいのこの高原一帯には、約10万区画の別荘地帯が広がっています。このエリアは、数々の著名人が別荘を持っていることから、別荘地・高原リゾート地として全国的に知られるエリアなっています。一戸建て別荘やセカンドハウスが多く見られます。
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Ⅱ 軽井沢エリアの種類別物件サンプル集
(1) 戸建て別荘の事例
(2) リゾートマンションの事例
(3) リゾート用土地の事例
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